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『生きろ!』
GWの間に、たくさん本が読みたくて、購入した中の一冊におきにいりがあったので、今日はその本をご紹介します。


ベロニカは死ぬことにした
パウロ・コエーリョ  江口研一・訳



ちょっとこわい様なタイトルですが、なんとなくいい雰囲気を感じたので、雰囲気のみで、即買いしました。


読んでみて、賛否両論ありそうな内容でしたが、私はすごく好き。



この文庫本の帯に、映画化とあるのですが、去年映画化されたみたいですね。ぜんぜん知りませんでした。


だいたいこの本自体、ベストセラーらしいので、ほんとうはすごく有名な本で、みなさんご存知なのかも?
読み始めてから気がついたのですが、このパウロ・コエーリョさんという方は、「星の巡礼」「アルケミスト」「第五の山」などを書いた方なんですね、私もよく本屋でみかけたことあるなぁ。

そのときは、よくありがちな精神世界風の小説かなぁ、くらいに思ってあまり興味わかなかったのですね。



この「ベロニカ」は、小説のしょっぱなに主人公の美しい女性であるベロニカは自殺してしまいます。
次に彼女が目をさましたとき、腕をしばりつけられ、鼻と口には管が入れられていました。
ベロニカはかろうじて生きていました。
でも、待っていたのは、自殺の後遺症で、あと1週間足らずしか生きられないだろう、という医者の宣告だったのです。


ベロニカは、そこではじめて「生きる」ということを、真剣に感じ、考え始めます。



このものがたりが、とても胸にせまってくるのは、きっとパウロ・コエーリョ本人の実体験に基づくものだからなのでしょうか。
精神病院の中と、外のできごとが、とてもリアルに描かれています。
中の人の気持ち、そして、中の人が、外に居たときの気持ち、そうした心理をここまで克明にリアルに描けるのは、たぶん本文にも実名でパウロが出てくることでもわかるように、病院の中と外と両方に居たことのあるひとならわでわの、どくどくの描き方、視点であると思います。



病院内のひとたちの、自分達を見ている視点と、病院外のひとたちや、家族との視点のちがいなど、おかしいほどにうまくかかれています。



入院中の治療のシーンの克明な描写などは、少しヘビーで、私には辛く感じ、とても読まれない、という部分もありました。
それでもやはりそういう部分あっての、この小説と言えるとも思います。



若くて美しくて、図書館司書というきちんとした職場でまじめに働いてきたベロニカ。
でも、日々の生活は、ちっとも心躍るものではなく、たいくつなくりかえし。
彼女は、ある日、絶望をためこんで、「とうとう死ぬ日が来たのだ」と思うのです。



自殺に失敗し、かといって、あと少しで死ななければならないという窮地に立たされた彼女は、精神病院の中で、たくさんの不思議な体験を重ねるうち、だんだん生きることのほんとうの意味を理解してゆきます。



ロビーに置いてあったピアノを月夜に狂ったように弾いていたら、側に来て、夜通し聞いてくれる若者が現れます。
しだいに彼とベロニカは心が通うような不思議な気持ちになりました。
彼は、精神分裂しているはずなのに、です。



また彼女が来たことで、他の漫然とただ無気力に入院生活を送っていたひとびとの人生にも、転機がおとずれるのです。
ベロニカの死と戦う姿は、生そのものでした。
結局、中でも外でも人間なんて、やっていることはおんなじなのでした。


彼女をみることで、また他の人々の人生も光を見せ始めます。


退院して、世の中の困っている人を助けるため、ボスニアへと赴くもの、それから退屈だったはずの家族との日常に喜びを見いだすもの、みなさまざまな奇跡を体験します。



そして、ベロニカと青年も。
ベロニカは、自分が子供の頃、ほんとうはピアニストになりたかったことを思い出すのです。
でも、母親が、そんなことでは生きて行けないよと行ったことから、心配させたくなくて、夢をあきらめたのでした。



死を目前にしたベロニカと青年は、ふたりで病院を抜け出し、過去の話も未来の話もせず、ただ愉快に最後の晩餐をします。
高価なワインを頼み、おいしい食事を。
ただただゆかいに楽しむのです。


私にとって、この物語は、とても大切な物語となりました。
だれの胸にもある、ほんとうは、多分みんながこころの中に持っているものがたりです。


幸せ、とか生きる意味、とか、そういったことを、またあらためて感じることのできるお話です。
読後、(ひとによって違うでしょうが)私の場合は、とてもしあわせな気分になりました。
軽々しくおすすめはしにくいお話ではありますが、今の私の一番のお気に入りはこのお話かもしれません。
(まぁ、おうおうにして私の一番のお気に入りは、読み終わったばかりの本だったりするので、あんまりあてにはなりませんが・・・・・笑)



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テーマ:ブックレビュー - ジャンル:小説・文学

【2006/05/11 16:13】 book | トラックバック(1) | コメント(12) |
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comments
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さっそく読んでみます、とっても興味深い内容そうだわ。
パウロ・コエーリョさんのは「アルケミスト」を読みました。
確か成功本の中で紹介されてたんじゃないかなあ。
おもしろかったですが、こちらの本はさらにつっこんだ話のようですね。
読むのをとっても楽しみにしていますv-22
【2006/05/11 20:38】 URL | やうえん #-[ 編集] |
--やうえんさんへ--
ありがとうございます~、ぜひ読んでみてください♪
「アルケミスト」は成功本なんですか?
そうしたら、こちらの本は、まったく反対の内容かもしれません。
社会的な成功とは、逆のところの、自分の内面の精神的満足とか幸福について描かれています。
もし読まれたらぜひ感想きかせてくださいねe-266
【2006/05/12 07:54】 URL | リカ #r.OZt9rQ[ 編集] |
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さっそく読んでみました、一気読みです(笑)。
とってもよかったですよ、わたし自身の気持ちも解放されたような気がしました。
自分で枠を作って抑制しちゃうとこ、ベロニカと似てるな~
いま飲んでいるフラワーエッセンスのロックウォーターなんですが、「バッチフラワーエッセンス事典」によると
「もしロックウォータータイプが勇気を出して自分の感情を認め、それを自覚的に味わい、人生がー回避できない形でー提供してくるありのままの現実を受け取って生きるならば、生きることに対する不安は消え、自然で自由な人生を送ることができるようになるでしょう。このタイプの人はこうして初めて、それに向かって努力する価値のあるような最後の真実に気づくことができるのです」
なんだかこの本のテーマと似てる感じがしませんか?
【2006/05/25 21:56】 URL | やうえん #-[ 編集] |
--やうえんさんへ--
いや~、一気読みでしたか?
私もでした。(笑)
ロックウォーターの説明文と、この小説のテーマは、確かに似ていますね!
私も、この本を読んで、気分が明るくなった気がします。
この本を読んで、気分が明るくなるひとと、そうでもなくて、案外ヘビーな感じになるひとと、両方いらっしゃるかもしれませんねー。
まぁでも、ヘビーさの中にある、ある種のつきぬけた開放感とか、自由感みたいなものもあるでしょうしねー。
【2006/05/26 19:03】 URL | リカ #r.OZt9rQ[ 編集] |
--早速買いました--
リカさん

リカさんを通してこの本のについて知ってから、いつか読んでみたいと思っていました。やっと先週購入しました。早速に読んでみようと思います!

ちょっと前に、同じ著者の作品、「ピエドラ側のほとりで私は泣いた」読みました。良かったですよ。
【2006/06/19 17:59】 URL | るるど #-[ 編集] |
--るるどさんへ--
るるどさん!
紹介文を見て、本を購入してくださったそうで、どうもありがとうございます♪
感激です。
この著者の作品は、他にもたくさん良い本があるみたいですね。
私の場合、いつもは読書が遅くて、遅々として進まないので、(でもこの本は別でした)いつになるかわからないけれど・・・まとめて読んでみたい作家のひとりです。
【2006/06/19 20:19】 URL | リカ #r.OZt9rQ[ 編集] |
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この本のことを今日のブログに取り上げました!
トラックバックもさせてもらっていいですか?
よろしくお願いしま~す。
なんか久々のトラバなので、やり方間違ってないかな?不安です~(笑)
【2006/07/06 19:18】 URL | やうえん #-[ 編集] |
--やうえんさんへ--
コメント&トラックバックどうもありがとうございます♪
嬉しいな。感激です。
あ、トラックバックはちゃんとできてましたよ~(笑)
【2006/07/06 23:30】 URL | リカ #r.OZt9rQ[ 編集] |
--読みました!--
リカさんお久しぶりですこんにちは!
リカさんのレポでパウロ・コエーリョ氏の作品に興味を持ち、あれから3冊購入しました。2冊(「ベロニカは死ぬことにした」・「悪魔とプリン嬢」)を読み終え、現在「ピエドラ川のほとりでわたしは泣いた」の途中におります。
すっかりこの作家さんの作品が好きになってしまったようです。
ワタシはお恥ずかしいながら、読書って苦手なんです。集中力が持続しないというか、気分散漫になって話の流れをすぐに見失ってしまうんです。それでも、まれに一気に読めてしまう本に出会えたときには、全部読めた達成感と読書を楽しむ方の気持ちのほんのカケラぐらいですがそれを体験できた自分に嬉しくなっちゃうのです(笑)
まさにそれを体験できる作品でした!
いいところがネタバレするといけないので一番言いたいことが書けませんが、とにかく、読後感がいい本というのは、キモチがいいもんですねっv-218
【2006/07/15 15:47】 URL | manicmonday #-[ 編集] |
--manicmondayさんへ--
manicmondayさん、お久しぶりです♪
私の記事を見て、本を読んで下さったそうで、嬉しいですっ。
どうもありがとうございますe-266
私は、いかんせんほんと読書が遅いのです。
やっとダ・ヴィンチ・・・が読めたくらいで☆
みなさん、パウロ・コエーリョ氏の他の作品もいいよっておっしゃるので、私も遅ればせながらいつか読むつもりです。
私は、好きそうな本を見たら、とりあえず買っておいて、暇なとき読むことにしてます。
そのとき忘れてほったらかしでも、しばらくしてその本が光り輝いて見えることもあります。
ところで、キリンジのニューアルバムの視聴、早速聴いてます。
すっごく良くって、聴き始めたら1~2時間ぶっ続けで聴いてた日もあるくらい。
申し訳ないのですが、キリンジってあまり聴いたことなくて、兄弟だとばかり思ってました。スイマセン・・・
詩の良さについては、みなさんいろいろ語られていると思うので、はぶきますが、私は、キリンジを聴くと、α波(θ波かな?どっちだろ)が出る感じがします。
多少気分の優れない時でも、瞬時にリラックスでき、いい気分になれます。でも困ったことに、聴いてるうちにすぐ寝ちゃうんですヨ。(笑)でも、途中で出てくるパフィーとかでたたき起こされるんですけど・・・
だから、また起きたら聞き続ける訳です。

私は、声の質感というかトーンというか、発声が絶妙にスキかもです。アレンジとかもすごくスキです。音が前に出すぎず、また歌が出過ぎることもなく、そのバランス感覚が心地いい感じですね。
キリンジの音楽もきもちいい~です。
【2006/07/15 22:44】 URL | リカ #r.OZt9rQ[ 編集] |
--ぜひいい気分になってくださいませ☆--
リカさん、キリンジ聴いてくれたんだ。なんかそのお気持ちがとっても嬉しい!そして、音や歌詞の雰囲気にこんなに丁寧なレス、感動しちゃいました。ありがとうございます。

調子に乗ってワタシとキリンジとの出会いなんか語らせてください。結婚当初、夫のおばあちゃんの介護を任されたのですが、周囲のいろんな考えをもつ身内らとおばあちゃんのキモチの間にはさまれたワタシは苦難続きで、すっかり憔悴。面倒くさい状態に離婚も考えちゃいました。そんな時に、独身の友だちが手紙とテープを送ってきてくれて。その中の一曲に「Drifter」というのがあり、お互いクリスチャンだったこともあり、彼女はこの曲で「あなた」といってる部分を「イエスさま」に置き換えて聴いているの、そうすると勇気が湧いてくるって手紙に励ましの言葉を添えてくれたのでした。とくに最後に、「ムーンリバーをわたるようなステップで、踏み越えてゆこうあなたと この僕のそばにいるだろう」という歌詞にワタシもめちゃ励まされて、ちょっとブルーな時はDrifterを口ずさんで元気だすんですよん(たーんじゅん)。もしよろしかったら4th Album 「Fine」 にあるので是非いつか!また3rd Album 「3」 の中にある「千年紀末に降る雪は」は、クリスマスの夜にコドモにも聴かせてあげたくなる様なそれはそれはステキな曲です。
【2006/07/20 10:31】 URL | manicmonday #-[ 編集] |
--manicmondayさんへ--
manicmondayさん、こちらこそまたまたお返事どうもありがとうございます♪
結婚したてで、おばあちゃんの介護はさぞかし大変だったことと思います。
普通、あかの他人の夫と暮らすだけでも結構たいへんですもんね。
キリンジは、manicmondayさんの心の支えだったんですね。
心の支えがある人は、しあわせだと思います。
信じる宗教があるということ自体、とてもしあわせな事ですよね。
この頃、特に特定の宗教がないひとは、一番好きな人の事を考えるといいんだな~と思ったりします。
ヨン様でも、氷川きよしクンでも、山Pでも、自分の一番好きな人の事を考えると、しあわせな気分になれますよね。
「Drifter」、ぜひとも聴いてみたいです。
この頃あんましCD見に行く機会がないんで、いつになるかわかんないですけど・・・
でもキリンジのCDはもっと聴いてみたいです。そして、癒されたい~♪
【2006/07/21 00:39】 URL | リカ #r.OZt9rQ[ 編集] |
please comment














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今という瞬間を大切にする・・・そんな思いがこころを占めた時、一冊の本のことを思い出しました。それは、以前リカさんがブログ内で紹介してくれた「ベロニカは死ぬことにした」パウロ・コエーリョ著。改めて読み返 ずっと そばに いるよ。【2006/07/06 19:16】
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