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『ミステリーよりも怖い・・・』
私の母親が、ものすごい推理小説好きなので、私の実家には、アガサ・クリスティーやエラリィ・クイーンは、全部揃っています。
後は、ジョルジュ・シムノンのメグレ警視シリーズも、新書版サイズのがかなりたくさん揃っていて、これは私が古本で探して、プレゼントした自慢のお品です。結構めずらしい物なのではないでしょうか。
あとは、ブラウン神父のシリーズだとか・・・。


そういった本に囲まれて育ったので、私は小学校の高学年には、アガサ・クリスティーのミス・マープルや、ポワロなんかとはお友達でした。
そうして、中学1年くらいの時に、クリスティーの「そして誰もいなくなった」を読んでからは、その深さのとりこになりました。


漫画家の萩尾望都先生の、11人いる!をはじめて読んだときも、クリスティーを読んでいたので、「そして誰も・・・」が下敷きになっているなぁというのはすぐに分かりました。
萩尾先生の、全集も、ほんとうにおすすめです。
真っ赤の表紙の方の、最初に出た第一期の方。
1~2冊読んでみて、とても好きだったので、私は、古本で一気に揃えて買いました。
書かれた時代が時代なので、古くさい感じは否めませんが、それでも少女時代の、一瞬の感性をとらえた数々の作品群は、そのふるさを払拭するだけの輝きがあると思います。
私は、この赤い全集だと、「ケーキ ケーキ ケーキ」とか「トーマの心臓」とかはほんとうに、大大大好きだし、凄いと思うし、こういったテーマをこんな感じで繊細に描ける筆者に、とてもセンスを感じます。
・・・・って別に私が、あえて書かなくても分かっていることですが(笑)




さて、話がそれてしまいました☆


今日の、本題は、ミステリーです。


でも、今日ご紹介する本は、アガサ・クリスティーの本ですが、ミステリーとして発表された本では、ないのです。


そのタイトルは、「春にして君を離れ」といいます。
クリスティーは、別のペンネームで、数冊の小説を書いています。


この本も、そのうちの1冊なのです。


一見ミステリーではないのですが、ある意味、ミステリーよりも怖いお話だと言えるかもしれません。
でも、私は、クリスティーの作品の中で、実はこれが一番好きかもしれません。非常にストーリーも良くできた作品ですし、何よりクリスティーの得意とする、心理劇というか、人間の心の葛藤や闇を描いた部分では、この作品が、私の中では、一番すごいように思います。



子育ても終えて幸せ(だと自分では信じていた)主婦が、自分の娘のお見舞いをして、帰るという旅行中に、砂漠で足止めをくらってしまったのをきっかけにして、いままで封印してきた過去の出来事を、つらつらつらつらと思い出してゆくのです。


彼女は、ほんとなら思い出すはずもなかった、いろいろな出来事を思い出してゆくうち、娘たちとのやりとりや、夫とのやりとり、その数々のリアクションからだんだん、自分の振る舞いや生き方、家族への接っし方に、疑問をいだきはじめます。


私は、間違っていたのだろうか?



あのときも、あのときも・・・・・



よかれと思ってやっていたけど・・・・




私は、彼らに、ほんとうは喜ばれていなかったのではないだろうか?




間違った接し方、愛情表現をしてきたのではないだろうか?



そうやって、閉ざされた空間の中で、彼女は、いままでの自分の幸せだったはずの(と思いこもうとして来た?)人生そのもの、自分の存在そのものがだんだんとゆらいでゆくのです。




これは、正直、怖いです。
怖い話です。


血がどば~っの殺人事件も怖いですが、それよりも怖いかも知れません。
自分のこころの奥深く、封印してきた記憶をひもとくというパンドラの箱を開けてしまったのです。


勇気のある方は、読んでみて下さい。
こころの隅っこで、何かがざわつき始めるかもしれませんよ。
でも、強いて言えば、私は、そういうことが、あってもなくてもとにかく生きていくのが人生だと思っています。


気が付かない方がしあわせっていうことも、もちろんあると思います。
でも、もし、気が付いてしまったら・・・・
あなたなら、どうしますか?




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【2006/02/20 23:15】 book | トラックバック(1) | コメント(4) |
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comments
--ビックリ!--
わ~わたしも大好き?なんです。
何年も前に読んだんですが、いまだにmyベスト3に入る作品です。
ラストが衝撃的で、でも確かに実際はそうかもしれない~と深く考えさせられました。
掲示板サイトでこの本を紹介したこともありますね。
クリスティの本の中では一番好きかな。
二番目は「ナイルに死す」です。

気づいたとき、その後をどうするか・・・
気づきは大切だけど、一番重要なのはその後の行動なんですよね。
自分の負の部分との共存、これは今のわたしのいちばんの課題でもあります。
【2006/02/21 20:59】 URL | やうえん #-[ 編集] |
--やうえんさんへ--
うわ~!やうえんさんも、この本お好きなんですか。すごい偶然ですね。
気づいて、辛い思いをしたり、バランスを失ったとき、「気が付かない方が幸せだった」と思う人もいると思うのです。
だから気が付かないようにしているというのもある意味、人間の知恵ですよね。
NHKのBSで放映されてる「デスパレートな妻たち」がそんな感じのお話で、あまりにヘビーで見られなくなりました☆
「気が付いたとき、どうするか?」というのの連続が結局のところ、その人の人生そのものですものね。

【2006/02/22 20:29】 URL | リカ #-[ 編集] |
----
こんばんは。

私も推理小説大好きです。
クリスティはおっしゃるとおり
心理描写がうまいですよね。
取り上げられている「春にして君を離れ」は
読んだことはありませんが・・・
こういう物語の方がある意味怖いですよね。
誰もが陥りかねない悲劇というか・・・
でもちょっと読んでみたいです。
【2006/02/23 20:32】 URL | 深羅 #-[ 編集] |
--深羅さんへ--
こんばんは。
深羅さんも、推理小説お好きなのですね!
私は、クリスティの様に、人間の心の闇みたいなのに迫る作品が好きみたいです。
クリスティの、推理小説じゃないシリーズは、あと数冊あるのですが、どれもおすすめですよ~。
【2006/02/24 01:16】 URL | リカ #-[ 編集] |
please comment














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1903年2月13日 - 1989年9月4日)は、ベルギーのフランス語で書く小説家、推理作家。.wikilis{font-size:10px;color:#666666;}Quotation:Wikipedia- Artic 小説耽読倶楽部【2007/07/28 17:04】
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