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『森博嗣的生き方』
ここ数年、文庫が出れば必ず買う作家さん。
それは、森博嗣さんです。


主として、推理小説を書かれいる作家さんですが、普段の顔は、某国立大学の工学部助教授さんだそうです。


森さんとの出会い(?)は、例によって偶然訪れました。
前にも少し書きましたが、私は友人と本に関しては、あんまりコアな話はしません。
「これ、今読んでる」とか、「これおもしろいから、オススメ!」的な話題です。
それは、ともすると押し付けがましくなるし、友人だと思えばなおさら、(読まなくちゃ・・・)的に相手を追い込むのが嫌なので・・・・(←大げさ?!)


だから、好きな本は、独りでひっそりと孤独に愉しむのが常だったりもするのです。
でも、それだからこそ、たまーに似た読書傾向の人が自然に自分の好きな本の話題を振ってくると、嬉しいものです。


この森博嗣という作家さんに関しても、誰に聴いたわけでもなく、書評を読んだわけでもなく、(偶然以外では、あえて書評は読まないので)本屋で、おもしろそうと思って目に付いたので、数冊買ったのがはじまりで、たちまちはまってしまいました。
しかし、友人もこの作家が大好きな事が後で分かって、すっごく嬉しかったのです。


森さんは、エッセイもたくさん書いておられますが、もちろん推理小説が私的には一番オススメです。
他には、ご自分の小説からのエッセンスに、ご自分で撮られた写真を組み合わせた写真エッセイ集の様な感じの物も出されています。
あと、1冊だけ、絵本も。


森さんは、以前学生時代、コミケで同人誌を売っておられ、もちろんご自分も漫画を描いておられました。
漫画に比べれば、小説はとても楽だそうで、読む方が大変なくらい執筆速度は早いです。


例えば、漫画だと、「百万の軍隊が現れた」場合だと、実際百万の軍隊を描かないといけません。
でも、小説だと、文章で1行で済みますものね・・・
たしかに、楽と言えば、楽かも?!ハハハ・・・



あと、文庫本をお買いあげになると、森さんの描かれたイラスト入りの栞が必ずはさまってます。
これも密かな愉しみだったり。


短編、長編、シリーズ物、いろいろありますが、中核になっている旬のシリーズ物が、いつも一つは執筆されているのが特徴です。



いくつかあるシリーズの中で、私が一番好きなのは、やっぱり森さんのデビューシリーズでもある、犀川助教授と、西野園萌絵ちゃんのS&Mシリーズです。
「すべてがFになる」からはじまり、「有限と微小のパン」で締めくくられるそのシリーズのすべてが、完璧な形で収まっている、その感じと言ったら・・・


萌絵ちゃんは、建築学部の学生、犀川は、その担当教授なんですが、それ以上に、教授は、萌絵ちゃんの少女時代からのあこがれの人でもあります。
んで、萌絵ちゃんのご両親が、飛行機事故で亡くなられてからは、お目付役のような、半分恋人のような・・・?特殊な関係性がずっと続いています。


ものすごい絶世の美少女という設定の萌絵ちゃん、それから少女漫画的な設定もすんなり受け入れられるのは、トリックがすごくおもしろいのと、元、漫画を描かれていただけあって、人物の作り込みが非常に細かく、リアリティがあるのと、工学部の助教授だけあって?頭が数学的なのか、異常ににプロットがしっかりしているという事、それらの理由が大きいと思います。



あと、ふしぎな文章の透明感が、特徴としてあげられます。
私は、もちろん推理小説として好きですが、むしろこの不思議な透明感のファンと言えるかもしれません。
おそらく、森博嗣さんが、推理小説を書かれなくとも、私はファンになっただろうと思うから~。


彼は、サリンジャーの、「フラニーとゾーイー」、それから「セブンストーリーズ」の翻訳がご自分の文章のお手本と、おっしゃっていました。
これは、すっごく納得しました。
私は、17歳の時、サリンジャーのフラニーとゾーイーを読んだときのびっくりした気持ちを今でも忘れることはできません。
まるで、自分の気持ちを代弁してくれているようで、嬉しくなると同時に、せつなくなりました。


当時、太宰治の人間失格も読んでみたけれど、私は太宰は受け付けなかった。
なんでか今でも分からないけれど、なんというか、太宰の言い回しが、いいわけがましく聞こえるからのような気がする。


ひとことでいうなら、太宰は演歌で、サリンジャーはロックに思えたというか・・・


本題に戻ろう。


S&Mシリーズでは、大学をメイン舞台に、様々なシチュエーションで、犀川と萌絵ちゃんが、密室殺人等の謎をといていくというものだ。
でも、メインテーマは、私の中では謎解きでは無いと思っています。


では、なにか?


それは、青春における、生き方・人生への模索、今の時代をいかに生きるか?という、これにつきると思います。
自分が普段思っていて、でもこんなに論理的に文章にできなかったことを、森さんは、軽やかに、そして潔く美しく、トリックという形を使って、私たちに指し示してくれるのです。


だから、私にとってこのシリーズは、人生論でもある。
推理小説で、涙が出るってそうないことだと思います。


でも、結構残忍な殺人シーンが出てくるので、私はそういうのには結構拒絶感があったのですが、そういったものを粉砕するだけの意味が、この作品の趣旨にはあります。
あ、こういう作家さんが日本にもいたんだ!って新鮮な驚きと感動がありますよ。
まだの方は、ぜひ読んでみて下さい、
などと無粋なことはいいません。


本との出会いは、友人と一緒。
必然なのですから。


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【2006/02/15 02:38】 book | トラックバック(0) | コメント(0) |
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